実は体の調子があまりよろしくない。
いや、悪い、というほどでもないのだが。
退院したとはいうものの、血糖値はよくないし、HbA1cの数値もよくない。まあまだ治療を始めたばかりだから、血液の過去ログ、HbA1cの数値が悪いのは当たり前なのだが。
眼の調子が悪く、触るのも痛いくらいだったので、内科の薬処方日でもあったから、眼医者に行ってきた。
先生「あー、上の端っこが赤いかなー」
今日は医大から来ているという、地元で名医と評判の女医さんに診てもらった。
「痛い」と言ったのは目の下のほうだったが。
それと涙袋のところが腫れている。
先生「のめですね」
……のめ?
最初、なんのことだか分からなかった。
ようするに、「ものもらい」のことだ。こっちの方言で『のめ』という。子供の頃はよく使っていた言葉だったそういえば。
目に黴菌が入ったようだが、血糖の数値がまだ悪いため、抵抗力が弱くてこういうことになったらしい。
佐藤
「……あまりにも痛かったので、新たに眼底出血したのかと」
先生
「糖尿病の数値が落ち着いたら、レーザーとかそういう治療はいくらでも出来るので、安心して春の小川先生に任せるといいですよ。急激に血糖が下がると、かえって眼にも良くないしね」
塗り薬と点眼の三種を処方してもらい、次は糖尿内科へ。
便秘が酷い、もう佐藤の手にはおえない、と言ったら春の小川先生は
「ええー? ちゃんと運動してる?」
佐藤
「してます。毎日一万km歩いています」
春の小川先生
「えええええええええ!?」
佐藤
「あ、間違った、一万歩」
春の小川先生
「だよね、だよね、焦った、びっくりしちゃったよー、どうやって歩いてるんだろ、って思った」
言い間違った佐藤もアレだが、そこは察してくれよ先生、真に受けないで。
便秘薬が処方された。下剤だ。
センナリド錠12mg
腸を刺激する薬らしく、薬剤師さんに
「結構効く薬なので、一回2錠ではありますが、量を調節しながら飲んでくださいね」
と言われた。
……痛そう…。
佐藤はマグラックス錠が欲しかった…。
処方箋を出してもらっている間、あの太い眉毛の看護師さん達に、
「ちょっ、ちょっ、佐藤さん佐藤さん」
と影の方に手招きされた。
「これこれ。乗ってみて」
体重計だ。どうやら先生に指示されたのではなく、看護師さん達が個人的に佐藤の体重が気になったらしい。
2週間前より-1.6kg
看護師さん二人は顔を見合わせ、「おおおお」と喜ぶ。
? と首を傾げたが、「すごいね」の看護師さんの言葉で思い当たった。
あれか。新薬か。
佐藤が服用しているのは最近認証がおりたばかりの、大型新薬と言われている薬だ。
この新薬は、低血糖のリスクが非常に低く、実は「痩せる」という副作用がある。
退院して検索してみたが、ダイエット薬として注目している人もいるのだ。
そして佐藤はこの病院で初めての、この薬の服用者だった。
看護師さん
「無理してる?」
佐藤
「いや…そんなには……。外食にも行ってますし」
噂は本当だったんだ、と看護師さん達は思ったに違いない。
「佐藤さん!」
なぜか、ガシッと看護師さんの一人に肩を掴まれた。
「いい? 食事の前は忘れずに野菜を食べるんだよ、絶対だよ。あと食事は絶対三食。絶対に抜いては駄目だからね。あとケーキね、甘い物食べてもいいけど、食事にくっつけるんだからね?」
「あー、つまり間食にせずに、食事の延長として摂取しろって、ことですね」
「そう! 間食ダメ、ゼッタイ」
『絶対』を連呼しながら看護師さん達はテンション上げ上げだった。
薬の副作用で痩せている……んだろうか?
いやでも、佐藤もそれなりに頑張っているんですが……。
ま、いっか。
結果良ければ全て良しだ、とそんなことを思った。
今日の薬代は、眼の薬も入れて3070円。
今日の晩御飯
★冷やしうどん、野菜の天ぷら、サラダ
もうじき梅雨が開けるだろう。
佐藤の梅雨も開けるといい。
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いや、悪い、というほどでもないのだが。
退院したとはいうものの、血糖値はよくないし、HbA1cの数値もよくない。まあまだ治療を始めたばかりだから、血液の過去ログ、HbA1cの数値が悪いのは当たり前なのだが。
眼の調子が悪く、触るのも痛いくらいだったので、内科の薬処方日でもあったから、眼医者に行ってきた。
先生「あー、上の端っこが赤いかなー」
今日は医大から来ているという、地元で名医と評判の女医さんに診てもらった。
「痛い」と言ったのは目の下のほうだったが。
それと涙袋のところが腫れている。
先生「のめですね」
……のめ?
最初、なんのことだか分からなかった。
ようするに、「ものもらい」のことだ。こっちの方言で『のめ』という。子供の頃はよく使っていた言葉だったそういえば。
目に黴菌が入ったようだが、血糖の数値がまだ悪いため、抵抗力が弱くてこういうことになったらしい。
佐藤
「……あまりにも痛かったので、新たに眼底出血したのかと」
先生
「糖尿病の数値が落ち着いたら、レーザーとかそういう治療はいくらでも出来るので、安心して春の小川先生に任せるといいですよ。急激に血糖が下がると、かえって眼にも良くないしね」
塗り薬と点眼の三種を処方してもらい、次は糖尿内科へ。
便秘が酷い、もう佐藤の手にはおえない、と言ったら春の小川先生は
「ええー? ちゃんと運動してる?」
佐藤
「してます。毎日一万km歩いています」
春の小川先生
「えええええええええ!?」
佐藤
「あ、間違った、一万歩」
春の小川先生
「だよね、だよね、焦った、びっくりしちゃったよー、どうやって歩いてるんだろ、って思った」
言い間違った佐藤もアレだが、そこは察してくれよ先生、真に受けないで。
便秘薬が処方された。下剤だ。
センナリド錠12mg
腸を刺激する薬らしく、薬剤師さんに
「結構効く薬なので、一回2錠ではありますが、量を調節しながら飲んでくださいね」
と言われた。
……痛そう…。
佐藤はマグラックス錠が欲しかった…。
処方箋を出してもらっている間、あの太い眉毛の看護師さん達に、
「ちょっ、ちょっ、佐藤さん佐藤さん」
と影の方に手招きされた。
「これこれ。乗ってみて」
体重計だ。どうやら先生に指示されたのではなく、看護師さん達が個人的に佐藤の体重が気になったらしい。
2週間前より-1.6kg
看護師さん二人は顔を見合わせ、「おおおお」と喜ぶ。
? と首を傾げたが、「すごいね」の看護師さんの言葉で思い当たった。
あれか。新薬か。
佐藤が服用しているのは最近認証がおりたばかりの、大型新薬と言われている薬だ。
この新薬は、低血糖のリスクが非常に低く、実は「痩せる」という副作用がある。
退院して検索してみたが、ダイエット薬として注目している人もいるのだ。
そして佐藤はこの病院で初めての、この薬の服用者だった。
看護師さん
「無理してる?」
佐藤
「いや…そんなには……。外食にも行ってますし」
噂は本当だったんだ、と看護師さん達は思ったに違いない。
「佐藤さん!」
なぜか、ガシッと看護師さんの一人に肩を掴まれた。
「いい? 食事の前は忘れずに野菜を食べるんだよ、絶対だよ。あと食事は絶対三食。絶対に抜いては駄目だからね。あとケーキね、甘い物食べてもいいけど、食事にくっつけるんだからね?」
「あー、つまり間食にせずに、食事の延長として摂取しろって、ことですね」
「そう! 間食ダメ、ゼッタイ」
『絶対』を連呼しながら看護師さん達はテンション上げ上げだった。
薬の副作用で痩せている……んだろうか?
いやでも、佐藤もそれなりに頑張っているんですが……。
ま、いっか。
結果良ければ全て良しだ、とそんなことを思った。
今日の薬代は、眼の薬も入れて3070円。
今日の晩御飯
★冷やしうどん、野菜の天ぷら、サラダ
もうじき梅雨が開けるだろう。
佐藤の梅雨も開けるといい。
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