佐藤です

22:20
普通は入院して、病院食を食べて体重が減るというのに、減るどころか三キロも増えるのはマズイ。

非常にマズイ。

入院時、身体測定をしている。それなのに体重が三キロも増えたと病院側にバレたら、

「佐藤さん、何か隠れて食べましたね?」

などとあらぬ疑いをかけられるではないか。

「しかも三キロも太るくらい、隠れて何を食べたんですか、正直に言ってください。なにか食べたい時は、相談してくださいね、と言ったじゃないですか」

などと言われかねない。事実無根なのに。




血糖値を見れば、そんな事実はないと証明できそうだが、佐藤の朝から晩までの悪い数値を見れば、証明なんて出来ない。

マズイ。非常にマズイ。


真面目に運動を自主的にする佐藤に

「最初からそんなに頑張らなくてもいいですよ」

と看護師さん達は言っていたが、そんな場合ではない。劇的に減らす必要はないが、なんとしても三キロは減らさないと。せめて入院時の体重にしないと。


★さばの塩焼き、付け合せ、みぞれ煮、漬物、フルーツヨーグルト

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魚が嫌いな佐藤は、当然サバも嫌いだ。サバの缶詰以外、食ったことねえ。
サバは魚魚してて、魚臭さの代表のようなイメージだった。


だが食った。

ゆっくり味わって食べたら(約1時間かけて食べる)、ちゃんと食べれた。美味しいとさえ思った。

じっくりゆっくり食べることによって、嫌いなものへの先入観が変わってきている。いいことかもしれない。




佐藤は既に目に糖尿病の症状が出ていて、昼間の明るい光が、眼につらいと思う時がある。特に白が目に痛い。横断歩道とかの白さが。

妹にサングラスを持ってきてもらって、それをかけて散歩をするようにした。

とにかく散歩をしないと。とにかく運動だ。食事は残すと看護師さん達に「どうしたんですか、具合が悪いんですか」と騒がれる。

同室の工藤さんがよく残して、看護師さんに騒がれていた。
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食事の量を減らすことは出来ない。
となると、もうひたすら運動でカロリーを消費して、三キロ減を目指すしか無い。



病院の周囲の歩道をぐるりと回って歩く。
病院は畑の真ん中に建っているので、大変緑豊かだ。緑豊かというか、正直緑しか、畑しか、ない。


ぶどう。たぶん、巨峰だと思われる。
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病院の裏の家に飼われている、わんこ。
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何故かいつも同じ格好で、歩くこっちを見ている。
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次の日も
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そのまた次の日も
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というか、朝も昼も同じ格好で同じ場所でこっちを見ている。
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あまり同じなので、同じ写真でいいや。






こっちは退院後の晩御飯。
★焼き野菜のひき肉あんかけ、冷奴、温野菜サラダ、トマト、酢の物
焼き野菜(茄子、椎茸、人参、南瓜) あんかけはキッチンペーパーで油を何度も拭き取り、減塩50%のめんつゆで作った。
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ちなみに、だしつゆで50%減塩のものは、これしかないのか、店頭ではこれ以外見かけない。

 ↓ ヤマキ 減塩だしつゆ 400ml



妹が作ってわざわざ持ってきてくれた、野菜ピクルス。
ミツカンの公式HPに作り方が載っていたとかで、めっっっっっちゃ美味しい。
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なんと出来た妹だろう。
自堕落な姉の佐藤とは大違いだ。顔がそっくりだとよく言われるが、実はDNA違うんじゃねえか。

ありがとう、妹よ。



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佐藤です

22:29
糖尿病患者が入院中どんなことをするか、ちょっとだけ知っていた。

・カロリーの決まった食事
・食育
・運動
・血糖値測定


佐々木倫子氏の漫画「おたんこナース」にあったのだ、糖尿病入院患者の話が。



そしてそれは間違ってはおらず、佐藤は運動である「散歩」を飽きずに続けられるよう、いろいろ考えて入院の荷造りをしてきた。

トトロの靴下
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癒やされるかな、と思って。




SONY ウォークマン

退屈せずに歩けるかな、と思って。




まあサンダル履いて入院したため、妹にスニーカーを持ってきてもらうという不手際があったが。


あ、やべえ、日焼け止め。
あ、やべえ、帽子。


という具合に不手際だらけで、日々妹に病院に差し入れてもらうという不手際続き。

しかし日焼け止めは、絶対必要だ。日焼けはお肌の大敵。シミの原因になる(もうすでにいっぱいあるが)

帽子も絶対に必要だ。頭皮に日焼けは大敵。抜け毛の原因になる(もうすでに結構薄いが)


毎日来なくていいよ、と言ったくせに、毎日来てもらうことになる。
なんという迷惑な佐藤。



朝ごはん
★納豆、味噌汁、煮浸し、かまぼこ、おろし煮、海苔、ヨーグルト脂肪1/2


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今日も残さず、全て時間をかけて食べる。
急がないよう、時計を何度もチェックしながら。

毎回牛乳の代わりにヨーグルトが出るのは、本当にありがたかった。
デザート大好き佐藤。甘いモノを摂取しているという気分になれた。



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佐藤です

22:37
入院する前、糖尿病告知のショックにより、食事も水分も取れなくなって二日間で三キロ痩せた。


そして入院して、好き嫌いせずに全部食べることに決めた(ししゃもは具合が悪くて食べれなかったのだ、嘘はいってない、嘘は)



★コロッケ、ブロッコリー、人参のグラッセ、ビーフン炒め、サラダ、すまし汁

すまし汁 (玉ねぎ・コーン)
ビーフン (人参・きゅうり)
サラダ (人参・レタス・キャベツ・枝豆)
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普通は入院して病院食を食べると痩せるというが、絶食状態で入院した佐藤。


三キロ太った。





入院して二日で三キロ。

二日で三キロ……。

二日で三キロ……………。


入院する時、看護師さんに
「とにかく頻繁に体重計に乗って、体重を管理してくださいね」
と言われた。

それはつまり、入院中に体重を減らせということだろう。

それなのに、入院した途端、痩せるどころか三キロ太るとか。二日で三キロ太るとか。


動揺を隠せない佐藤であった。



昨日の晩御飯

★マグロと甘エビの刺し身、もやしのサラダ、酢の物、胡麻和え、ブロッコリーのツナ和え、玄米ご飯

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ものすごく久しぶりのお刺身。


今日の晩御飯

★煮物、サラダ、カレースープ、蓮根きんぴら、めかぶ、コーンの和え物、1/2胡麻豆腐

煮物 (魚河岸1/2・ごぼう巻き1/2・大根・ちくわぶ輪切り、人参)
カレースープ (冷凍の「スープの野菜」・ミックスビーンズ)
コーンの和え物 (オクラ・コーン・パプリカミックス。コンソメ味で)
サラダ (レタス・トマト・きゅうり・セロリ)
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痩せるためにはタンパク質必須。
↓ ビーンズミックス

冷凍だから、簡単でありがたい。


いつになく、詳しく書いてみた。
1/2とかにして品数を増やし、たくさん食べてるよう錯覚する作戦。


晩御飯を食べたあとは、いつもの散歩。

義務にするとつらいし続かないので、嫌な時は素直にサボる。


おぼろ月夜が風流だ。
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ぼんやり地上を照らしている。




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佐藤です

22:14
さすがに散歩できず、前日の夜からベッドで横になっていた佐藤のところに、先生がやってきた。

先生
「佐藤さん、ずっとお腹を、壊してるって、ことだけど」

先生は今日も両手を中央に持ってきて、句読点満載で、ろくろを回す。

すいません、下痢体質で。というか、佐藤の腸が不甲斐ないばっかりに。
内心謝りながら、ベッドから起き上がる。

先生
「体調どう? 水分とってる?」

佐藤
「一日二リットル以上取ってます」

先生
「夜は?  眠れてる?」

佐藤
「眠れてません。トイレに通うので」

先生
「実はね、処方した薬のエクアとXね、糖尿病の、一番一般的な、皆に処方する、本当に一般的な薬なんですよ」

一般的、を強調する先生。

佐藤
「はあ」

先生
「でもね、たまに、ごくまれに、本当にごくまれに、副作用を起こす人がいるんですよ」

今度は「ごくまれに」を強調する先生。

佐藤
「はあ」

先生
「たまに、ひどい下痢をする人が、出るそうなんですよ」



え、なに? じゃあこの下痢の苦しみは、薬の副作用ってことかい? 佐藤の不甲斐ない腸が根性なしなわけではないの?

薬を処方された時、よく読んでね、と言われて薬の効能とか副作用とかが書かれた紙をちゃんと真面目に読んだ。

下痢なんて一言も書かれて無かったはず。
普通の人は下痢なんて副作用を起こさないから?



先生
「なのでね、エクアはそのまま飲んで、Xの服用を、さっそく今日から、やめてくださいね」


エクアではなく、Xの副作用なのか。
というか、一般的な薬を受け付けないって……どうすりゃいいの……。

薬の服用は、二日間。服用を始めてすぐに、このハードな下痢っぷり。服用を続けていれば慣れるだろうか? でもハードル高すぎる。
佐藤の人生、お先真っ暗。


糖尿病と告知されて、すぐ入院ね、と言われて、絶望してここに来たのに、更に治療法がないと宣告されて(←そんなことは言われてない)、更に絶望する。

先生
「あのね、だから、なんか考えるから。なんか考えますね」

なんか…考える……。






「……なんか、頼りない先生だね」

佐藤
「入院するとき看護師さんに『厳しい先生だけど、何かわからない所や聞きたいことがあったら、遠慮なく私達に相談してくださいね、先生に伝えますから』って言われた」


「……『厳しい』…?」

佐藤
「……『厳しい』……」


「それって、あれじゃね? 『研修医ななこ』にあった、先生が頼りなさげで患者が不安になってるのをカバーするために、看護師さんがわざと『あの先生、本当は厳しい先生なんですよ~』って言うやつじゃね?」

佐藤
「……」


↓研修医なな子



Xの服用をやめた途端、下痢が嘘のように、ぴたりと止まった。

やはり薬の副作用だったと、はっきり証明したことになる。

★スタミナ牛皿、もやしの胡麻和え、漬物、フルーツ、味噌汁
味噌汁(大根、人参)
漬物(キャベツ、人参。醤油の味の漬物)
もやしの胡麻和え(もやし、きゅうり、人参、油揚げ、胡麻、ナムル風?ごま油の香りがした)
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下痢が治ったこのタイミングでスタミナ牛。しかも初めてのメッセージ付き。
佐藤ツイてる。ししゃもに引き続き、ツイてる。薬が合わないと分かってどん底だけど。

再び食べれるようになった時に、まさかの牛丼が出て(牛丼とかもう食べれないと思っていた)、浮かれまくる佐藤。

御膳を下げる時、
「体力をつけて梅雨のじめじめを吹き飛ばしましょう!!」
と書いてあったメッセージに
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「ありがとうございました! 吹き飛びました!!」

と書き込んで、返した。
たぶん気が付かず、そのままゴミとして捨てられるだろうとは思ったが。
いいんだ、気付かれなくても。感謝の気持ちを表しただけだから。



本日の晩御飯。
★野菜素焼き、つるむらさきとひき肉炒め、酢の物、ごま豆腐、トマトのピクルス、ブロッコリー、味噌汁。

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今日は暑かったので、塩分補給のために、味噌汁。じゃがいもと、ワカメ&椎茸で低カロリーを目指す。
しまった、ご飯と味噌汁の位置が逆だった。
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野菜素焼きは、クレイジーソルトで味付けした。もちろん薄味。
椎茸、じゃがいも、人参、南瓜、ズッキーニ、ポークソーセージ1/4、うずら玉子
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そしてつるむらさきだが、洗っても洗っても、土臭さが抜けず。ちょっと佐藤には合わないな…。
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減塩醤油50%と、パルスイートで味付けした。


この後、散歩。
佐藤の生息地は盆地で、暑くて地味に有名だ。埼玉や多治見市ほどではないが、夏の気温は沖縄を凌ぐことも。
今日は日本で一番暑かった、と全国ニュースになることも、しばしばある。湿度が高く、えげつない。

夜に散歩に出かけるが、汗びっしょりになって帰ってきた。

病院から夏場の散歩は禁じられている。そろそろ散歩も厳しくなってきた。


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佐藤です

18:35
看護師さん
「今日から薬が出まーす。これ。食後に飲んでくださいね」

とうとうきたか。

佐藤
「はい」


入院して数日、二種類処方された。もっと早く処方されると思っていたのに。
ていうか、むしろ「今頃から?」と思うほど遅かった。

今考えると数値が悪かったから、佐藤は焦っていたのかもしれない。

病院側としては、運動と食事療法だけでどれだけ血糖値が改善されるか様子を見るためにも、処方を遅らせたのだろう。


処方されたということは、糖尿病1型、2型のどちらなのか、分かったのだろうか?
この時、1型、2型の違いをよく分かっていなかった。知っていたのは、どちらかが先天的? で、小学生でも発症する、そしてインスリンなしでは生活できず、自分で注射をすることになる、ということだけだった。


処方されたのは、エクア50mgと、X(←忘れた)
no title



★鶏肉のチリソース煮、トマトサラダ、中華浸し、味噌汁、金時豆

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食後、さっそく飲むが、血糖値は高いまま。

正直失望した。急に下がるのも危険だということは、知っていたのにこの時脳裏になかった。



そして血糖値よりも、違うところ に 劇的 に異変が現れる。



今まで↓
看護師さん「佐藤さーん、どう? お通じあった?」

佐藤「まだないです。入院前に二日間ほぼ絶食したからかも」

看護師さん「普段から便秘体質?」

佐藤「私にとって便秘ほど無縁のものはありません。むしろ、しょっちゅう壊す、下痢腹です」

看護師さん「環境が変わったのも影響してるのかな~? あんまり出ないようだったら言ってね」



薬処方後↓
看護師さん「佐藤さーん、どう? お通じあった?」

佐藤「………下痢が……酷いです……」



なんでだろう。何かしただろうか? 入院前食事できなかったせいで、そしてその後、病院食をしっかり摂取し始めたから、腸が驚いた? 腹出して寝た?


自分のせいだと思っていた。このままではいけない、病院に迷惑がかかってしまう、早くなんとかしなければ。


しかし下痢は収まらない。収まらないどころか、ますます酷くなり、体調が悪いのに水は2リットル飲まねばならないし、一日三回、病院周辺を歩いて運動しなければならない。一万歩歩かなければならない。シャワーも浴びねば。

だがこんな酷い下痢状態ではシャワーなんか浴びれないし、外に出るのも怖い。歩いている最中に動けなくなったら怖い。

下痢は出過ぎて、もう水分しか出なかった。それでも便意は止まらず、何度も何度もトイレに通う。夜中にも夜更けにも通う。

もはやトイレに住みたい。

あとでお腹が空いて苦しむことがあったら困るし、食べることも治療の重要な一部なので、食事だけは絶対にきっちり残さず食べようとしていたのだが、とうとう食事ができなくなった。


★温泉玉子、ししゃも、炒めもの、いんげん胡麻和え、味付けのり、ヨーグルト

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唯一の楽しみの食事が出来なくなった、あとでお腹が空いたらつらいだろうか、どうしよう――などとは露ほども思わなかった。

おかずの蓋を取った時、内心ガッツポーズをした。

入院する時「好き嫌いはない、牛乳だけ」と嘘をついたが、佐藤は魚が苦手だ。

そして小魚は大嫌いだった。

ししゃもは見るのもダメだった。


食ったことすらねえ。

やった、オレついてる。この食えないタイミングでししゃもとか。神がかってんじゃね?


ヨーグルトだけ食べて、気持よく全て残した。(←酷い)


食事が摂れなくなったということで、先生がやってきた。


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