通院

21:09
数値を見る先生。

いまひとつの顔をする。
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「佐藤さん、これ持ってる?」
そう言って取り出したのは、食品交換表。


その名の通り、交換表である。
糖尿病の人は病院から指導されると思うが、これを見ると食事管理が比較的簡単なのだ。

佐藤
「いえ、持ってないです」

春の小川先生
「下の売店でも売ってるからね」


それは、買えと。
そして数値が悪いから、こんな食生活では駄目だ、と。

そんな。運動も食事も頑張ってるのに。一見豪華に見える食事も、できるだけ豪華にしようと見た目を工夫して、量を少なく、皿数を多めにしているだけで、実際はそんな量もカロリーも無いのに。測ってないけど、無いはず。

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

とショックを受ける。

先生はカルテを捲り
「えーと、前回退院した時のA1cが、9.3で、入院する前が~
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11.0、今回が8.0、順調ですよ~」

さっきの「食品交換表」を買いなさいというのは、なんだったんだ……。



それにしても悩ましい。
工藤さんが入院した時、A1cは8だったそうだ。

そして佐藤は退院後も頑張って、やっと8。まだ入院するような数値ということか……。
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工藤さんは頑張ってHbA1c、5.9、佐藤は頑張ったのに、まだ平均値には程遠い。



看護師さんにも先生にも褒められたが、疑心暗鬼にかかる。
励まそうとしているのではないか、悪いとはそもそも言わないのではないか、などなど。

疑心暗鬼にかかると、なにもかも信じられなくなる。




そんな時、たまたま千葉から帰ってきた仲良しの友人がいて、佐藤は告白した。

実は糖尿病で入院していた、目にも症状が現れ、網膜症も併発している、と。



友人は人工透析専門の病院に勤務していたこともあり、糖尿病に明るかった。


数値を見た友人は
「え、高脂血症? そりゃそうだよ、当たり前だよ、血糖値400超えてたんじゃ」
と笑い飛ばし、



「明日、予定なかったら夕方ご飯食べに行こうか。
自分の健康については、声に出して誰かに喋る事は、心のリハビリになるよ。
今の佐藤の心の葛藤は、至って普通の流れだから心配せず、一ヶ月の指標を指すHbA1Cが2ヶ月で8まで下がった自分を褒めてあげて。
新薬の成果があれば、1kg/月下がるはずだからさ。
焦らず5年でここまできた数値は5年かけて近づけようよ」




と言ってくれた。

血糖値400超で、昏睡を起こす人もいるそうだ。
とにかくストレスを抱えないで、悩むな、数値が悪くなる原因になる、と。



糖尿病に罹って苦しんでいる人達に、この友人の名言を聞かせてあげたい。

病名を告白したことによって、新しく佐藤の元に舞い降りた天使だった。


友人達は、みんな天使だ。
救いの言葉と手を差し伸べてくれる。

もう時間は戻せない。ひたすら前向きになるしかないのだ。また前向きになろう。




外食をしたので、頑張って散歩する。
この日は隣町で、お祭りがあった。

花火が綺麗だ。散歩が潤う。

よし、ブログに載せよう、とアンドロイドで写真撮影。
花火モードにして撮ったのだが、上手くいかないし、タイミングも見事に合わない。



それでは佐藤の踊らせられっぷりをお楽しみください。

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超新星爆発ですか

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そして人魂ですか

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目玉おやじですか?

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更に人魂ですか


花火は色とりどりのはずだったが、何故か全部赤く写る。




そして花火が終わり、お約束の渋滞。
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その脇を、悠々と歩いて家に帰った。


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通院

22:26
今日の晩御飯
★カルビ、茄子浸し、サラダ、インゲンお浸し、パプリカピクルス、トマト

賞味期限の関係で、明日もカルビの予定。
鬼のように固かった。
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佐藤は糖尿網膜症をすでに発症しているため、月一回の眼底検査がある。

糖尿内科の次の日だと思ってたら、前の日だった。




糖尿内科は眼科の隣なので、内科検診の今日、眼科窓口に行って、勘違いしていたと謝罪、新たに予約をしなおした。

「じゃあ今これからやりましょう」
と言われかねないので(瞳孔を開かれるので、焦点が合わなくなるため運転禁止)、妹に
「車で送って行って。帰りは歩いて帰ってくる」
と言ったら、このクソ暑いのに歩いて帰ってくるとか、私も一緒に診察待ってる、と大変ありがたいことを言ってくれて付き添ってくれたので、二人で行ってきた。


ちなみにブログに書くにあたり、精神的にも落ち着いてきたので、網膜症について調べてみた。

症状の現れ方

 糖尿病になってから糖尿病網膜症が起こるまでには、少なくとも5年くらいはかかると考えられています。また、糖尿病網膜症を発症しても、すぐに症状が現れるわけではありません。自覚症状が現れるのは、網膜症がかなり進行した段階です。

 症状は、眼底の中心にある黄斑部の網膜にむくみが出る黄斑症や、硝子体出血や網膜剥離を起こす増殖網膜症に至ると現れます。

 黄斑症では視力が低下したり、物がゆがんで見えたりします。増殖網膜症では視界が暗くなったり、視力低下が起こります。硝子体出血が起こると症状は突然現れます。どす黒い雲がかかったようになったり、視野全体がまったく見えなくなったりします。





怖ぇぇぇぇぇぇえ。

そうか、発症するまでに少なくても五年かかるから、糖尿内科で春の小川先生に
「少なくとも糖尿病になってから五年は経ってるね」
と言われたのか。

佐藤の場合、硝子体出血を起こしているのだろう。
どす黒い雲がかかったようになっている。それを佐藤は「眩しい太陽を見た後のように、チカチカする」と周囲に表現したのだった。

視力検査では、視力低下は見られない、と看護師さんに言われていた。

視界にはまだどす黒い雲がある。
早く数値を正常に戻したい。進行した網膜症には薬物治療の効果は期待できないそうだ。手術しかない。
数値が安定しなければ、いつまでも手術は出来ないだろう。

お手伝いに来てくれている妹に申し訳ない。

しかしその妹にあんまり焦るなと言われたので、ズルズルと甘えている。

程々にしないと。焦らないまでも、あんまりのんびりしないようにしないと。



病気に気づいたらどうする

 網膜症が発症してもまだ間に合います。その時点で、やはり厳密なコントロールを行えば、進行はかなり抑えられることが証明されています。何より重要なのは自分の病気を理解し、内科および眼科にきちんと通院することです。

http://medical.yahoo.co.jp/katei/100804000/
執筆者:河野 眞一郎


早くこのどす黒い雲を消し去りたいものだ。





眼医者の窓口に行った後は、糖尿内科だった。

待合室で妹と待っていたら、

「佐藤さん!?」

と声を掛けられた。

振り向いてすぐにピンとは来なかったが、その日に焼けた顔をよく見て、「あっ」と声を上げた。


なんやて工藤!
せやかて工藤!
そやかて工藤!

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工藤さんだった。




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佐藤です

15:22
翌日、風呂に入ってヨシの許可が出た。

さっそくシャワーを浴びる。
シャワーには制限時間があって、一人30分。30分のうちに髪を乾かすところまで持っていかなければならない。

急げ。

実は佐藤には、抜け毛という深刻な病があった。
小学生のころは先生に「なまはげ」とあだ名をつられるほど、髪の毛がもさもさしていて、縛らなければ手におえないほどだった。

なのに今は、明るいところに行くと地肌が透けるほど、薄い。一本一本が、絹糸のように滑らかで、細くコシがない。危険だ。とても危険な徴候だ。


髪の毛を洗うのに一番重要なのは、念入りに洗い流すこと。
プロは「三分は流さないといけない」と言っている。


シャンプーを泡立てて優しく洗い、念入りに流してリンスして――などとやっていたら、髪を乾かす時間がなくなる。


しかし髪はその漢字から分かるように

抜け始めて分かる、長い友達なのだ。

念入りに洗い流すことだけは譲れない。いい加減に泡を落としただけでは、ハゲにつながる。


髪を念入りに洗い終えたら、あとはもう、体は適当だった。

ちなみに抜け毛効果があったと佐藤が感じたシャンプー。

皮膚科の先生に紹介された。フケ・かゆみにとてもいいですよ、と。(頭皮アレルギーで通っていた)

香料が入ってないらしく、匂いなし。最初は香りに癒やされないが、段々慣れてくると気にならない。

これで抜け毛がかなり減った。

値段が欠点なので、抜け毛が減った今は、普段は普通のシャンプー(いち髪)、週に一回はこのシャンプーを使っている。


なんとか時間内に髪を乾かし終わり、部屋に戻った。

これはなかなか大変だ。明日からはもっと効率よくやらねば。



ところで昨日、従兄弟二人が来た。

糖尿病のことは言ってないが、いろいろあって入院のことが知られ、退院したら退院祝いをしないか、と誘われていたのだ。

妹と行ってきた。

基本、糖尿病は食べてはいけないものがない。
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久々のケーキ。三口くらい食べた。

ピザも久々。
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さくっと食べたが、もっと味わって、じっくり時間をかけて食べるんだった。


従兄弟のAは、糖尿病を発症して、いま食事制限中らしい。
体重がなかなか減らない、血糖を急速に上げない薬と、高血圧の薬を飲んでいる、と言っていた。


「私も糖尿病だったんだ、実は。それで入院してたんだ~」
と、喉まで出かかったが、結局口には出来なかった。

やっぱり糖尿病の血統なのかな~。
彼の父親は、太っていないのに糖尿病だ。
ちなみに母方。

うちは父が糖尿病だった。
母方、父方、両方に糖尿病の親族がいることになる。



翌日は、泊まった従兄弟Bが「モーニング食べに行こう」と言い出し、デニーズに朝から行ってきた。

佐藤が食べたのは、カロリーとかを考えて、和食。
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焼鮭定食
572円(税込617円) ・547kcal ・塩分4.4g ・脂質14.2g ・食物繊維3.5g

御飯と味噌汁を少し残した。

こういう場面で「少し残す」ということに少し慣れないと。

別に全部食ってもいいけど、昨日から外食続きだから、「少し」

しない「少し」よりも、する「少し」

例え数kcalでも、しないよりは「少し」ましだ。



従兄弟A
「そいや○○が(共通の友人)さ、この前メール寄越して。『不治の病になりました』って。俺びっくりして連絡したら、緑内障だって」

緑内障を発症したという友人は、以前漫画家だった。今も趣味で描いている。
その彼が、緑内障……。

二人きりになった時、従兄弟Bは仕事のストレス(軽度の鬱)で産業医に通っていることを佐藤に告白してきた。


誰もが戦っている。


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