ドキドキ☆抜歯大会2

21:14
先生
「消毒しますね。――麻酔用意して」

血圧、心拍数に異常がないか測られる。
「えーと、血圧は上が133」

うわ、高い。

「正常ですね」

えええええええええええ


針の痛みを感じないよう? 塗る麻酔をちらっとやったようだが、腫れあがっている患部に刺すのだ、すごく痛いに違いない。

以前足を切開することになったとき麻酔をしたのだが、これが今まで体験したことがないほど痛かった。
その時の看護師さん、あまりの痛さに悶絶する佐藤を見て
「そうだよね、痛くて触れないところに針を刺すんだもんね……すごく痛いよね…」



↑そんな経験があったので、かなり痛いだろうと身構えた。

そして想像通り、かなり痛かった。

先生に「もっと力抜いて」と注意されたくらいだ。



抜歯は……抜歯はつらかった。

麻酔が効いていたから痛みはなかったが、へんな音がした。引き千切るように、最後は横に強く捻った。
歯はメリメリと音を立てた。


佐藤の脳内では、歯の中は腐っていてそのせいで途中でちぎれ、歯根が歯茎の中に残った、歯がちぎれたからメリメリいった、と思った。


それを証明するかのように先生は歯が抜けた場所に、なんか突っ込んで処置している。残った歯根を抜いているのであろうか?


何か匂いがした。血の匂いと、腐臭。
ああ、化膿しているからか……先生ゴメンネ……。


止血をし、歯茎を縫合する。(←縫合すると早く治る)

先生
「これ、抜いた歯です」

見せられた歯は、絵に描いたような、立派な歯だった。てかちゃんと歯根もある。ちぎられたと思ったのだが、そうではなかったのか……。

先生
「歯の根に少しだけど膿袋の一部がついてますね。抜いた時、血と膿が結構出ました。そうだなあ――明日の午前中までは、膿と血がとろとろ出続けると思います」

(´;ω;`)ウッ…

先生
「それまではつらいだろうけど、でも、早く楽になれるからね」

先生が残った歯の根を処置している? と思ったのは、膿袋の処置であったか。



薬を処方され、薬局へ。

「佐藤さん、なんか今日も抗生物質と痛み止めが処方されているみたいだけど、この前の薬、どうでした? 効きました?」

「効きまへんでした」(←止血のための含み綿中)

「え」

「効かなくて、と言ふか、前々回は効いたけど前回は効かなくて、悪化して、他の歯を守るために、歯を抜いてきまひた」

Σ(゚д゚;)←本当にこんな顔をした薬剤師さん。


「そ、それはあの……お、お気の毒というか……ざ………残念、でした、ね……」


そして薬剤師さんは言った。
「いいですか佐藤さん、もしこの薬が効かないようだったら、なにかあったりしたら、歯医者ではなく薬局にすぐに来てください」

「……はあ」

しかし効かないようだとしても、薬局に行く患者はなかなか居ない。そして一週間様子を見ようと言われたことだし、つい我慢して病院の方にも行かない。


なんというか……まあアレだ、ツイてなかった。

こんなところでも不運に好かれる佐藤だが、そのぶん宝くじを買った時は運が向いて欲しい。

★ウィンナー、厚焼き玉子、しめじ&野菜炒め、ささみサラダ、いかなごのくぎ煮
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しめじと、ピーマン、かぼちゃ、たまねぎの炒めもの。
ようするに冷蔵庫の中にあった残り物炒め
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ささみサラダ
海藻と鶏ささみを、マヨネーズ、梅肉、酢、エリスリトールで和えたもの。
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頭痛が酷いけど、体重が2kg戻らなかったことに危機感を覚え、この日は6kmの散歩に。
球場の近くを通ったらナイター練習をやっていたため、隣の田んぼの黄金色の稲の海が美しく闇夜に浮かび上がっていたため、写真に。
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まあスマホの夜景設定くらいではこのくらいがせいぜいで、伝えられずとっても残念です。



強い光が存在すれば、対照的に闇は一層深くなるもの。


角を曲がったら真っ暗すぎて、この後、植え込みに突っ込みました。
まるで一塁に華麗にスライディングしたかのような見事な転びっぷり。我ながらびっくりだぜ。

何年ぶりだ、こんなに全身ですっ転んだの。

幸いなことに植え込みは草が刈られたばかりらしく、全部芝生みたいになっていたため、土がクッションの役目をしてくれて、右足と両手をヒリヒリさせたくらいで済みました。全身痛くなると思ったのに、ラッキーだった。

最初何が起こったのか分からず、呆然とうつ伏せのまま寝転んでいました。
恐るべし田舎の暗さよ。球場のライトが明るいから♪とフラフラ引き寄せられるのではなかった。

よかった、誰にも見られなくて。

★しいたけ肉詰めの天ぷら、オニオンスライス、ブロッコリーとゆで卵のちリソース炒め
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ドキドキ☆抜歯大会1

00:10
「免疫が弱ったのか、ちょっと体調を崩した」で書いたが、左奥歯周辺の歯茎がパンパンに腫れ上がり、睡眠時間をたくさん取ることで改善しようとしたのだが無駄なあがきで、頬の上から触るどころか話すのも痛くてつらくなったので、自力で治すことを諦め、診察時間ギリギリのところを押しかけ、抗生物質を処方してもらった。

ロキソニンと抗生物質と。

ロキソニンは炎症を抑える作用もあるから、痛みがなくなっても飲み続ける、抗生物質は一日三回、一週間飲み続ける、ということになった。

処方されてすぐに飲んで、その夜には既に効果があった。
痛みがなくなり腫れも引き、晩ごはんを食えるくらいにまで、劇的に効いた。

薬ってすげえ! と感動を覚えた。

とにかく消毒消毒、と同じく処方されたイソジンを濃くして、せっせとうがいをする。患部はそっとしておくために、歯は磨かないでおく。

翌日には腫れも引き、急に引いたために歯茎がしわしわになったのだった。








一週間後、歯科医へ。

「歯周ポケットの検査をしますね」

と言われて検査をしていたら
助手さん
「……あれ? 腫れが引いたと思っていたら、ここ、まだちょっと腫れてますね」

佐藤
「あ、そうですね、いまちょっと痛かった」

先生
「今週も一週間、薬を変えて様子を見ましょう」


そういうわけで、抗生物質が変わった。
今回は一日一回、一粒飲むやつ。痛み止めはナシ。


ほとんど腫れも引いていたので、さらに薬の服用を「念のため」と一週間続けたら、順調に治る……はずだった。



一週間後
「歯はどうですか? 痛みはありますか?」

佐藤
「痛みはあまりないですけど……歯茎が、何故か前より酷く腫れてます」

助手さん
「え?」

佐藤
「酷く腫れてます。歯茎の内側が」


なんと、良かれと薬を変えたことが裏目にでて悪化。非常にマズイことに。

いつになく、神妙に口を開く先生。

先生
「……佐藤さん」

佐藤
「は、はひ?」(ドキドキドキドキ)

先生
「前も言いましたけど、糖尿病のせいでこの歯の根本の顎の骨が溶けています。隣の歯も、ぐらぐらしてきているし。奥歯を2本抜いたらさすがに入れ歯にしないといけません。でも奥歯の一本なら、入れ歯にしなくて済みます。この隣の歯を守るために――」(←みなまで言わない)

佐藤
「」

先生
「今日、体調はどうですか? 具合が悪いとかないですか?」

佐藤
「」
(あああああああの、くくくく薬を変えたら、ままままだ、救え、ないでry)
↑心の声

佐藤は抜くのか? 大事な奥歯を。
次回、ドキドキ☆抜歯大会2をお楽しみに!





愛媛県でベーグル店を女手一つで作っている友人から貰った、トマト冷麺。
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ちなみに↑友人のサイトの動画は佐藤が作りました。昔フラッシュ職人だったのです。えへ☆

★トマト冷麺、サラダ、カボチャ煮
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玉井民友商店さまhttp://tamai-tukean.com/
友人がベーグルを作るにあたって、とってもお世話になった社長さんだそうです。

冷麺っていうから、もっと固くてモッチモチかな、と思ったのに非常に食べやすく、佐藤の病んだ歯でもおいしく食べられました。
とくにナスの漬物は秀逸。


★サバびり辛焼き、エビフライ、野菜煮、おしんこ
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★シーフード塩焼き、プルコギ、サラダ、豆腐あんかけ
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本当は豆腐をつける予定はなかったのだが、賞味期限の関係でつけることに相成った。
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★トマたま炒め、ごま豆腐1/2、サラダ、おしんこ付け合せ
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トマたまうまいよ、うまいよトマたま。
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ところで豪雨、凄かったですね。
みなさまは大丈夫でしたでしょうか?

佐藤のところはまったく大丈夫だったのですが、地味に周辺がやられ、仕事の半分がなくなってしまいました。
道路がそっくり無くなった場所もあり、復旧には数ヶ月かかるそうです。いま24時間体制で復旧が始まっていますが。

路面は今日も泥だらけ。
しかしこのくらいでがっかりしてはいられませんぜ。


被災した方々には心よりお見舞いを申し上げます。
東日本大震災の津波や放射能の脅威の時もそうでしたが、人間は思ったより弱く、希望を失って自ら死を選ぶ方もこれから出てくるかもしれませんが、逆に人間は思ったより強く、どんなに更地にされても、またイチから復興して生活を始め、生きていきます。

いつも自然に打ちのめされ、そのたびにまた立ち上がってせっせと元に戻していく。
そう簡単にいかないことはもちろんですが、「なんとかしなければ」と自分を叱咤するより「なんとかなるさ~」くらいの心持ちで、あまり思いつめず頑張ってください。

思いつめて「死んじゃおっかな」なんて思ったこともある佐藤がこんなことを書いていると知ったら、当時を知る友人たちは「自分のことは棚上げかーい」と苦笑するかもしれません。

もちろん棚上げですとも。
なによりもお体にお気をつけくださいね。

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合併症・歯医者

14:27
今日、歯医者だった。
数値も安定してるし、そろそろいいかな歯の治療しても、虫歯っぽいのがあるみたいだし、検診したい、と予約して行ってきた。

受付窓口で、実は糖尿病でした、薬は三種飲んでます、インスリンは打っていません、去年は発覚後すぐに入院して治療を受けていました、と説明。

佐藤がちっさい頃から居た古参の、受付をしている看護師さんは、口を開けて唖然としつつ話を聞いてた。


診察室に入ってから先生が
「佐藤さん、糖尿病だって? いつから」
と聞いてきた。

佐藤
「糖尿内科の先生には、発症してから少なくとももう5年は経過しているね、と言われました。目に症状が現れていたので」

先生
「前の歯の精密検査レントゲン(特殊なやつで歯をぐるりとスキャンする)は2008年のだから、今日は治療はしないでまた精密検査します」


レントゲン、歯周ポケットの深さなどを検査し終えたあと、糖尿病について問診された。

「入院はいつから? どのくらいしてました?」

「6月の、えーと」
とカレンダーを見る。そこで初めて気がついた。
今日は、去年糖尿病と衝撃的な診察をされて入院をした日ではないか。

「眼の治療をしているそうですが、どんな状態ですか」
「お薬手帳は持ってきましたか?」
「糖尿病と分かったきっかけは?」
「最初に分かったときの数値は?」
「今の数値は?」


そして歯の写真をバシバシ撮りまくり、その後先生から説明があった。

「佐藤さん、糖尿病患者の歯周病は、糖尿の合併症です。これ、いま撮った写真だけど」

そう言ってパノラマレントゲン写真みたいなのを見せらせる。

「左上の一番奥と、右上の一番奥が良くないです。特にもともと悪かった左上の一番奥の歯は更に悪くなっている」

佐藤、寝ている時に歯を食いしばり、歯のトラブルが絶えなかった。特に左上の一番奥は、前の歯医者さんの治療ミスで非常に悪い状態だったのを、今の歯医者さんがなんとか進行しないように治療してくれていたのだ。

精密検査は2008年だったが、歯医者にはちょこちょこ通い続けていた。
今回は珍しく、二年の間を置いて歯医者に来たことになる。
(そろそろ前の治療から一年経つからそろそろ歯医者に行こうかな、と思っていた時に糖尿病発覚で、歯医者どころではなくなったため、二年の月日が流れた)

先生
「下の歯は見て分かるとおり、きれいです。歯の根の、顎の部分が白っぽくレントゲンに写っているでしょう? しかし上の、特に奥歯は、ほら、根本が黒く写っているのが分かりますね?」

「はあ」

「これは歯の根の骨が溶けているということです。溶けているから本来なら白っぽく映る顎の骨が、黒くなっているんです。本来ならありえません」


∑(゚д゚lll)ガーン (゚д゚lll)ガーン (゚д゚lll)ガーン


「もともと悪かった左上一番奥の歯は、むず痒いような、痛いような、そんな症状が出たら言ってください。抗生物質を出しましょう。しかしすでにグラグラしているし、隣の歯を守るため、抜歯しなければならない時がくるかもしれません」


∑(゚д゚lll)ガーン (゚д゚lll)ガーン (゚д゚lll)ガーン


「佐藤さんはずいぶん歯を綺麗にしているみたいで、間が結構開いたわりには、歯石も殆どありませんが、この問題の歯の歯茎が骨が溶けていることで下がってきているし、こっちの下の歯は親知らずを抜いたようですが、ここに隙間ができていて、なかなか自分ではケアしきれない場所ですし、今日はゴミを綺麗にしましょう。ちなみにどんなに歯を綺麗にしようと努力しても、糖尿病から歯は守れません」


∑(゚д゚lll)ガーン (゚д゚lll)ガーン (゚д゚lll)ガーン


「数値を下げても、上がったら合併症は続きます」


あっ、そういう意味ね。ほっ。

それにしてもさすが血液の病気とも言える糖尿病。万病の元だぜ……。

血糖値が安定してからというもの、四ヶ月くらい置きに通っていた慢性の副鼻腔炎もなくなり、頻繁に壊していた腹を壊さなくなり、しょっちゅうあちこちを化膿していたりしたのが化膿しなくなり、風邪も引かなくなり、異常な全身の乾燥もなくなり、足のむくみも、強い肩こりも、酷い生理痛も大出血もなくなった。




受付で支払いをしたとき、ちっさい頃の佐藤を知っている受付の看護師さんに言われた。

「佐藤ちゃん……糖尿病って…びっくりしたよ」

「デスヨネ。本人もびっくりですがな」

「中の看護師さん(こっちは若い方々)たちも、びっくりしてた」

「デスヨネ」


食事に対して嫌悪感を抱き、物が食べれなくなった日から一年。

元気に食って、元気に運動している。


あの大ショックから一年かと思うと感慨深い。
そんな場合じゃねえけど。(右目も左上奥歯も待ったナシ)



★豚肉のスカロッピーネ、寿甘、ササミ&ワカメの梅肉和え、サラダ
寿甘(すあま)→大根&人参の酢漬け、オクラ
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前に「スカロッピーネ」と言って写真をupしたが、これはパルマ風チキンでした。
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こっちが正しい豚肉のスカロッピーネ。レタスなどでカサ増し。
椎茸、玉ねぎ、パプリカでいっぱいに見えるよう飾った。
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見た目がいっぱいだと、なんとなくたくさん食べたような気になって、お腹いっぱいになる。……ような気がする。
夜中に腹減るが。

★お刺し身、付け合せ、サラダ、イカとにんにくの芽のピリ辛炒め
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たまには皿を変えて。たくあん三枚とかプチトマトを半分に切るとかウィンナーを半分にして盛るとか、内容的には、実はたいしたことないが( ̄▽ ̄;)
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★麻婆春雨、茶碗蒸し、白和え、付け合せ、サラダ
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★餃子、カボチャ煮、白和え、付け合せ、サラダ
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いま思うと、入院したのもいい思い出だ……。

いい思い出だと思えるということは、ある意味幸せですな。無事に帰って来れたということだから。

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